今も息づく小林一三先生の教え

この日は宝塚歌劇の生みの親であり、宝塚音楽学校の初代校長である小林一三先生の生誕150年の記念式典とともに開催されました。

実は、宝塚歌劇団を運営しているのは、阪急電鉄です。
宝塚をあまりご存じでない方は驚かれますが…。

宝塚歌劇団は、阪急電鉄の創業者である小林一三先生が、
梅田~宝塚間に走らせた電車の乗客を増やすために作った温水プールがうまくいかず、その跡地に劇場をつくったのが始まりです。

ちょうどその頃、東京や大阪の三越では「三越少年音楽隊」が人気を博していて、ならば少女だけで歌劇を上演してみたらどうだろう、ということで生まれたのが宝塚少女歌劇でした。

大正2(1913)年7月に「宝塚唱歌隊」として創立され、「宝塚音楽歌劇学校」となったのは大正7年、その後「宝塚音楽舞踊学校」「宝塚音楽学校」と改称され、今年で110年。

時代がどんなに変わろうとも、退団してもなお、
音楽学校の校訓である「清く正しく美しく」の小林一三先生の教えは、
すべてのタカラジェンヌの中に今も深く息づいています。

チケットと式典のパンフレットと記念品 (撮影 天野ほたるさん)