2024年に110周年を迎える宝塚歌劇団。再演を重ねる名作『ベルサイユのばら』をはじめ、話題のインド映画をモチーフにした『RRR×TAKA“R”AZUKA ルートビーム』や、超有名ゲームの世界をもとにした『FINAL FANTASY XV1(16)』の上演が予定されています。初の公演が大正3年(1914年)、進化し続ける「タカラヅカ」には「花・月・雪・星・宙」5つの組が存在します。そのなかで各組の生徒たちをまとめ、引っ張っていく存在が「組長」。史上最年少で月組の組長を務めた越乃リュウさんが、宝塚時代の思い出や学び、日常を綴ります。第52回は「宝塚音楽学校創立110周年記念式典」のお話です。
(写真提供◎越乃さん 以下すべて)
(写真提供◎越乃さん 以下すべて)
元タカラジェンヌが集合
宝塚音楽学校が創立110年を迎え、7月18日に記念の式典が開かれました。
宝塚大劇場で開かれた式典には、在校生や卒業生、およそ2000人が出席し、在校生による祝舞や「すみれの花咲く頃」の合唱、卒業生と在校生による校歌斉唱もあり、会場はお祝いムードに包まれました。
というニュースを、テレビで見ました。
そう、残念ながら私は仕事で式典に参加することが出来ませんでした。
しかし、仲間達から送られてくるラインや写メで、その日の賑わいを十分すぎるほど知ることは出来ました。
「宝塚の駅から元タカラジェンヌだらけよ!」
「花のみちはだいぶ変わってたけど、やっぱり住み慣れた居心地のいい場所だなぁって思ったわ」
「劇場で切符を切ってからは、もう挨拶の嵐!」
「ロビーは、懐かしむ声や笑い声で溢れてる」
「とにかくみんな華やか!!」
「ロビーから席に着くまでの間に声なくなった…」
そうでしょう、そうでしょう。
元タカラジェンヌが集まれば当然そうなります。
みんな声が大きいので、集まると賑やかを通り越して、どうしてもうるさくなるのです。