スピリチュアリストとして、さまざまな角度から読者のお悩みに答え、生きる指針を示してくれる江原啓之さん。現在は熱海に在住し、ていねいな暮らしをしながら日々「生きる上で大切なこと」を発信し続けています。『婦人公論』のリニューアルにあたって始まった新連載「〈幸せぐせ〉を身に着けよう」。第20回は「生前から夫と仲の悪かった義妹を葬儀に呼ぶべきか」です。
Q 生前から夫と仲の悪かった義妹を、夫の葬儀に呼びたくない
A)葬儀には呼ばず、これを機に絶縁
B)冠婚葬祭はしかたない。葬儀の連絡だけはする
義理とはいえ親族ゆえの葛藤
いつもお話ししていることですが、家族だからといって仲がいいとは限りません。とくにきょうだいの場合、子どもの頃は仲がよくても、大人になって疎遠になったり、介護や相続などで関係がこじれたりというケースはよくあります。結婚してそれぞれ家族を持つと、価値観の違いや経済的な格差などが出てきて、相容れない場面が増えるのでしょう。
スピリチュアルな視点からすれば、家族であっても、たましいは別。あくまで個ですから、家族に縛られる必要はありません。嫌なら距離をおいてもいいのです。とはいえ、冠婚葬祭となると、連絡しないのはあまりにも非道かも......。それが今回のテーマです。
夫と仲が悪かった妹なら、もちろん義理の姉である自分とも関係がよくなかったのだと推測できますね。気の合わない友人なら「疎遠になってそれっきり」で済むのに、義理とはいえ親族となれば、「連絡ぐらいはしないとダメかしら。本当は顔も見たくないのに」という葛藤が生まれる。さて、あなたならどうしますか?