【お気軽DIYで快適な空間に】木の板で作った調味料棚には、不要になった衝立の木彫りを活用

食費は月1万円。ゲーム感覚で買い物を

この中で、自分にとって一番大切にしたいのは何かと考えたとき、まっさきに頭に浮かんだのが食べることでした。私は50歳のときに乳がんを患っているため、健康の大切さは人一倍、身に染みています。

いくら節約する必要があるとはいえ、健康な体を維持するには3食きちんとした食事が欠かせません。そこで、残った2万円のうち1万円を食費に充てて、安くて栄養価の高い食材を探そうと考えました。

1回の買い物につき、4日分1000円が目安です。メインは鶏むね肉やイワシ、豆腐、卵、サバ缶などたんぱく質が豊富な食材、それに一袋100円前後の旬の野菜を買って献立を考えます。これがゲーム感覚で、けっこう楽しいんです。

もともと料理が得意だったわけではありませんが、一人暮らしなので自分好みに調理でき、ストレスはゼロ。イワシは下処理が面倒で最初は敬遠していましたが、自分でオイルサーディンを作ってみたらとても美味しい! 200円で8尾も買えるのですから、今や食卓に欠かせない食材になりました。

食材がシンプルなぶん、味つけはオリーブオイルやバルサミコ酢など少し高価な調味料を使って飽きないように工夫しています。クレジットカードなどで貯めたポイントを使ったり、賞味期限切れ間近の商品を専門に扱っているショップを活用したりすれば、破格の値段で手に入るんです。

一つ大変だった点を挙げるとすれば、大好きだったお菓子をやめたこと。当初は夢でうなされたほどです(笑)。とはいえ、ポテトチップスやかりんとうなどの袋菓子代で毎月約4000円も使っていたので、食費1万円にこの出費は無理がある。

そこで、グルメ番組を見るのをきっぱりやめました。今は甘酒や蜂蜜を使った安価な手作りスイーツで、十分に満足できています。

古くからの友人に誘われたとき以外は、基本的に外食もしません。ファミレスで1000円使う代わりに、スーパーなら旬の牡蠣が3パック買えますから。それを家で調理して、牡蠣三昧の夕食を食べたほうがずっといい。節約生活を始めて以来、お金の使い方にも自然とメリハリがつくようになりました。