炎症の鎮静に注力すればシミもシワも最小限に

“肌は夏に老化する”と言われますが、「その原因の筆頭は紫外線ダメージ」と、高瀬聡子先生は指摘。

「夏の紫外線は強力。朝の数分、窓越しでもその影響は大きく、シミの元となるメラニンが生成されるだけでなく、活性酸素を発生させて細胞老化を招きます。さらに、ここ数年の夏は熱帯地域並みの高温多湿のせいで、皮脂分泌が増え、毛穴が開きやすくなっている状態。エアコンの効いた屋内と灼熱の屋外を行き来すると温度差で自律神経が乱れやすくなり血液循環が悪化して、肌の老化はますます加速します」

実は、夏を過ごした肌は、肌の内部に炎症を抱えているそう。

「目には見えなくても、活性酸素や皮脂、環境ストレスなどにより肌内部には微弱炎症が起きています。それはシミやシワの前段階なので、まずは炎症を抑えて鎮静させることが最優先。また、残った皮脂が酸化すると炎症の元になるのでしっかり取り去りましょう」