とよたさんが作った「水石」の作品。2つとして同じものはない、自然の作り出す美が魅力

石の魅力にハマっています

20年ほど前に出会ったのが「水石(すいせき)」です。水石とは、河原や山などで拾った自然石を、台座や水盤などに配置して鑑賞するもの。石をなにかに見立てて銘をつけたり、床の間などに飾ったりして楽しみます。古くから公家や武家社会で愛されたようで、盆栽などと通じるちょっと渋い趣味です。

ある時、写真家の方と京都でご一緒した際、「これは貴船石」「これは加茂川石」と石の種類を教えていただきました。写真家の父上が水石をやっていらして、子どもの頃から親しんできたそうです。

もともと若い頃から石が好きで、海外で水晶の原石を買ったことも。20代の頃には、「旅する石」というテーマで写真を撮っています。直感的に、「これは面白そう」と思ったんです。

その後、その写真家の方に水石協会の展覧会に連れていっていただきました。水石協会の会員は年配の男性が多く、石を譲ってくれたり、山や河原などに石を探しに行く「探石」に誘ってくれたり、とても親切にしてくださいます。愛好家の人口も減りつつあるので、若い人にも魅力を伝えたいのだと思います。

そのうち私もすっかりハマってしまい、ロケ先で川を見つけると、河原で綺麗な石を探すようになりました。

最近、青山の映画に出演した若い俳優さんに水石を見せたら、「真帆さん、僕あんまり趣味がないけど、これちょっとハマりそうです」と。もう一人、若い写真家も興味を持ってくれたので、今度は私が彼らを展覧会に連れていきました。

写真家の彼は、水石をアーティスティックに撮影してみたい、と言っています。きっと協会の皆さんも、喜んで撮らせてくれるはず。こんなふうに、人の縁を取り持つことが嬉しくてたまりません。

美しい石を求めて、水石を愛好する仲間たちと山や河原に出かけることも