西さん「“自分らしさ”は帽子で演出」(写真:『Life Closet』より)
「明日はどの服を着ていこうかな」と洋服を前日に選ぶも、朝起きてみたら「この服だと暑いかも…」「やっぱり違う服の方が…」なんて経験ありますよね。「今日着る服は、今日選ぶ。それが私のやり方です」と語るのは、70代の現役スタイリストとして活躍する西ゆり子さん。ドラマスタイリストとして『のだめカンタービレ』『時効警察』など、これまで200作品ものTVドラマや映画を手がけてきました。その西さんいわく「“自分らしさ”は帽子で演出」するのだそうで――。

“自分らしさ”は帽子で演出

アイドルのスタイリングをしていた30代の頃、洋服の歴史をひもといて、西欧では「帽子と手袋は必須アイテム」ということを知りました。

そういえば、ヨーロッパの王室の方々は正式な場に出席するときは必ず帽子をかぶっていますし、日本の皇室も同じです。

それ以来、タレントさんのスタイリングをするときや、自分自身の着こなしを考えるときも、帽子は私に欠かせないアイテムになりました。

長年、愛用しているのは日本人の頭の形をいちばんきれいに見せてくれるアキオ・ヒラタの帽子です。

ニットやファーの帽子も寒い季節には欠かせません。

帽子は本当に便利です。暑さ、寒さを防いでくれるだけでなく、ポロシャツにコットンパンツといったシンプルな装いでも、そこに帽子をひとつかぶるだけで、たちまちおしゃれな着こなしに早変わり。

ゴミ出しに行くようなラフな恰好でも、帽子をかぶって、私は平気でお出かけしちゃいます。