息子の場合
また30代となった息子の場合、サッカーや受験で忙しかった彼に、家事の協力依頼をする機会はほとんどありませんでした。料理はおろか、洗濯ものを畳む、といったことすら満足にさせたことがなかったように思います。
教える手間をかけるより、自分がさっさとやらないと、生活が回っていかない、という現実的な事情もあったのかもしれません。
ただ、ことあるごとに「家事スキル大事」と言い続けた結果、ようやく洗い物をしてくれて、それがとても嬉しかったことを覚えています。
一方、息子が結婚したお相手は、なかなか多忙な仕事に就いていることもあり、特に「家事をやって」との思いが強かったはず。そんなこともあり、徐々に自ら料理をやりはじめ、わが家に帰ってきたときには、「簡単な野菜料理を教えてほしい」とまで言うようになりました。