母子家庭で、二人の子どもを育てながらフリーランスで仕事をしてきた72歳のひとりシニア・紫苑さん。そのため年金の額は月に5万円ですが、お金を遣わなくても安心して暮らすための工夫の数々をブログに記すと話題となり、楽しい毎日の様子は新聞やテレビなどでも紹介されるようになりました。その紫苑さんの節約術を日々の暮らしとともに紹介していくのが当連載。今回のテーマは「家事スキル」です。
ある番組に衝撃を受けて
私が「節約生活」を始めた動機の一つとして、とあるテレビ番組を見た際に受けた衝撃があります。それは、道の駅の駐車場で生活している人たちを特集したドキュメンタリーでした。
彼らは駐車場に車を停め、食事は道の駅の売店で買う、という毎日を過ごしていました。
そこに行き着いた事情はさまざまながら、多くの方はかつて「普通」に働いていた年金受給者で、受け取っていた額は皆さん10万円以上。そこから月の食費として5万から7万円ほど使っていた様子でした。
しかし、それだけの食費をかけていても、積極的に身体を動かす機会はないようで、あまり思わしくない健康状態の方も多くみられました。
番組の中では、スタッフの尽力で小さなアパートを借り、生活を立て直す人もいましたが、とにかく自分の人生のこれからを考えてみて、いろいろとショックを覚えた内容でした。