世界でただその実家でしか味わえないもの
ただ味覚がだんだん研ぎ澄まされてくると、外食したときのカレーと「家のカレー」は、全く別物のように思うようになったらしい。
外のカレーは美味しいけれど、「家のカレー」は美味い!という違いのようだ。
なるほどねぇ。
確かに私も、自分が育った家で食べていた母のカレーと同じ味にほかのどこでも出会ったことはない。当たり前か!?
ある時福岡の実兄が実家に帰って、何十年ぶりかに母のカレーを食べた時、齢50を超えているにもかかわらず懐かしそうに「あ、おっかさんのカレーだ…」と呟いた。
結婚後は、きっと嫁の作ったカレーが一番美味しいと思って食べてきたはずだが、小さい時から食べ慣れて育ったカレーの味は、世界でただその実家でしか味わえないものなのだ。
深いぞカレー。
我が家のカレーも毎回味が微妙に変わりはするが、息子たちにとっては「自分ん家」を認識できる味になっているんだろうか…。
で、
話は戻って夫のカレー嫌い問題。
そもそもいつから彼はカレーが(…うわ、ダジャレみたいで恥ずかしい)食べられなくなったのか。
本人に聞いても記憶が定かではないのだが、
義母に一度訊ねてみた。確かに小学校の頃は家でカレーを寸胴いっぱい作って食べていたし、大介を除く家族は、今でも美味しいお店を訪ねて遠くまで行くほどみんな大のカレー好きだ。なのになぜ…。