朝ごはん作りを頑張らないことに決めた

今は球場から帰ってきたらほとんど2ステップで寝てしまう。お疲れ様です。おやすみなさい。

そして出発ギリギリまで寝ている朝も、起き抜けにそんなにたくさん食べられない元木大介。

現役時代のある日。しっかり食べさせようと何品も用意して朝食に出したら、
「申し訳ないけど、朝からこんなに食えんしもう間に合わん」と、半分以上手をつけないでとっとと出かけてしまった。
いずみはこの日を境に、「プロ野球選手妻、朝ごはん作りをがんばる!!」のを頑張らないことに決めたのである。
朝食はゴハンと味噌汁、ハムエッグに納豆などいたってシンプルだ。

でもこれもひと月のうち半分、在京の間だけで、遠征中は夫の食生活に関わることはできない。今の選手は意識が高く普段ほとんど酒を飲まず宿舎で食べることが多いと聞くが、むかしの選手は遠征先では試合終わりの遅い時間に店が開いている焼肉、ステーキ、寿司屋で酒を飲みながら食事するのが普通だったんだとか。

そりゃ東京に戻ったら「体調リセットメニュー」でしょ、ということで、野菜にひじきや豆類、切り干し大根などを使った料理ばかり作っていた。

そんな中、やっぱり困ったときの「カレー」が作れないのは苦しかった。