金融機関での借金は、金利でお金を買っているだけ

私は起業してから何度か資金がショートしかけたのですが、そのたびに臨時の借金をして乗り切ってきました。

借金を必要以上に怖がる人は多いですが、金融機関での借金は、金利でお金を買っているだけです。

『女子とお金のリアル』(著:小田桐あさぎ/すばる舎)

例えば100万円を金利15%のキャッシングで借りて翌月に返済した場合。金利は1万円ほど。つまり1ヶ月という時間を1万円で買っているのと同じなのです。

というかクレジットカードだって住宅ローンだって、普通に考えれば借金なわけです。

金利だけしっかり計算しておけば、何も怖いことはありません。(※カードローンやキャッシング、消費者金融は金利が高いので、基本的にはおすすめしません。1ヶ月後に返せる算段があるときだけにしましょう)

また無駄な貯金の代表的な例として、子どもの学費のための資金があげられると思います。なぜなら奨学金の金利がとてつもなく安いからです。

2023年3月時の利率固定方式で0.905%程度なので、もし現金でこのお金を用意するくらいなら、それはそのまま資産運用に回して奨学金を借りたほうが、お金は増えます。

そもそも、この「貯金は美徳」という考え方自体、戦時中の国策の一環でしかありません。

第二次世界大戦中に、国が資金を調達するために国営の郵便貯金などを普及させて作った文化だったんです。

その前の江戸時代は、宵越しの金は持たないのが基本だし、火事が起きたときには、顧客台帳だけを死守したと言われています。

顧客台帳さえあれば、何度でもビジネスを興して、お金をまた稼げるからです。