早寝を心がけ心身をゆっくり休めて
「秋口に出やすい症状としては、ピッタの象徴である火・水を連想させる、のぼせや各部位の炎症、疲労感、そしてヴァータの象徴である風・空を連想させる肌の乾燥、冷え、めまいなどが挙げられます」
健やかな心身を保つために最も重要なのは、夜ふかしをしないこと。
「1日のうち、18~22時が体を休ませるのに適したカパの時間。22時~午前2時は覚醒するピッタの時間帯と捉えます。したがって体や心を休めるには、22時までに就寝するのがベストと言えるでしょう」
とはいえ、現代社会で生活を送っていると、22時に就寝するのは、なかなかむずかしいのが実情。
「早寝が無理だとしても、ふだんより1時間早く布団に入ることを心がけたいものです。それだけでも『不調がやわらいだ』という声は少なくありません」
一人ひとりの心身の特徴や年齢、季節が持つエネルギーに合わせた暮らし方が、アーユルヴェーダの健康観。
「私自身、更年期のただ中ですが、こうした摂理に従って過ごすことで、体も心もずいぶんラクになります」