リゾートホテルで出会った「アレ」

てか。
なんでこんなに息子たち虫怖い?
こんなに華奢でかよわい母でも戦うのに。
都会育ちのお坊っちゃま、ああ情けない。
そんなことで将来、大切な人を害虫からも守ってやれるのか一体!?
ああ母は心配だ。プンプン。

でも、人には得手不得手はあるものだな。

ちなみに私は少々の虫は大丈夫、ムカデゲジゲジに加えゴキブリだってなんともないのだが、ヤモリ、トカゲの類いが全くダメなのである。
たぶんその親戚のイグアナ、カメレオンもだめ。

むかし局アナの時、誰も一緒に休めなくて1人でバリ島に旅行に行ったことがある。
夜遅く空港に着いて延々と山道を車で連れていかれ、着いたホテルは真っ暗な山奥のコテージ。フロントから部屋に案内される道の両側から「ゲコゲコ」とカエルの鳴き声のような大合唱が聞こえていた。

部屋は薄暗かったが、相当な数のゲコゲコの声が一晩じゅう止むことはなかった。
一人旅で緊張していて、ベッドに入るとスッと眠りについた。しばらくして目が覚めた時、旅先の見慣れない天井の模様にすぐ気がついた。
そして真っすぐ天井に向けた目線の先には…
明らかに「生きもの」。正しく天井に張り付いる、でっかいトカゲだ…!!!

毛布を被って動けずに一晩を過ごしたあと、恐る恐るまた天井をみると、もうトカゲの姿はなかった。のそのそといつの間にどこかへ歩いていった様子を思い浮かべただけでも…怖っ。
目が合わなくてよかった。

朝ホテルの人と話していたら、夜中聞こえていた無数の「ゲコゲコ」も、バリでは「ゲッコー」と呼ばれるトカゲの鳴き声だったんだそうな。
私はすっかり自信をなくし、翌朝街中にホテルを取り直し、カップルやファミリーだらけのバリのバカンスを、たった一人で黙々と過ごしたのだった。
てか、なんで一人で行ったバリ!!?
もう二度とリゾート地には一人で行かないことに決めている。

そして私がの世の中で一番苦手なのは…ニョロニョロした、あれです。字も見たくないので書きません。本当に、嫌いです。