背番号は「ゼッケン」だと思ってた

スポーツ音痴でスポーツの知識や常識を全く心得ていなかった私は、正直にいうとつい最近まで背番号のことを「ゼッケン」と言い間違えておりました。ああ恥ずかしい。

ユニフォームは、最初から正式なものを着られるのではなく、そのチームを代表してベンチ入りするメンバーに選ばれることで、やっとチームの正規のものに袖を通すことができる。

学童から始めた息子たち二人とも、上級生になった時、チームの正規の公式戦ユニフォームをもらった時、背番号をもらった時の嬉しそうな満面の笑顔を、母は忘れられない。
子どもが誇らしい顔をする時って、本当にいい顔だと思う。
そして、いただいた番号に必ず憧れのプロ野球選手の番号を重ね合う。
「25番は岡本選手だ!」
「6番は坂本選手だ、」
「2番は吉川選手!」
「いやそこはお父さんの『元木』やないんかい!?」あはははははは。

そして彼らは幾つになっても、あの時あの試合で何番を付けて出た、というのを忘れることはない。
母は息子の歯がいつ生えてきたのかも忘れてしまっているのに、息子たちは最初にもらった背番号、活躍した試合の時の番号をしっかり覚えている。ごめん。母はまったく記憶にないんだが。

ユニフォームや背番号は大事な試合で身につけるものなので、洗濯や保管にもとても気を使うものだ。
チームで管理される背番号となれば、なくしたり破損させたり、ヨレヨレなまま返したりするのは御法度である。
今はユニフォームの素材に伸縮性がありシワになりにくいものが多いのだが、昔は綿素材で乾きにくいしアイロンがけも必要だっただろうし…ありがとう新素材。野球母、助かります。

夫が学童のコーチをしていた時、チームのユニフォームを変えて、背番号を従来の縫い付けからマジックテープにしたことで、一躍元木はお母様方から「きゃーん♡」と大人気を集めることとなった。

夫・元木が考案し好評だった学童のユニフォーム

中学野球になると、背番号の付け替えが頻繁になるにもかかわらず縫い付け式なことが多く、長男のとき背番号を一周縫いつけるのに、一晩かかって指は血だらけになっていた。
前開きが全開しないユニフォームだと、伸びる素材なうえに縫いにくくて前身頃まで糸が貫通、なんなら自分の太ももの服地まで縫ってしまってありゃりゃりゃりゃ…みたいなことになってしまう。

笑い事ではない。本当にそうなのだから。