馴染んだ温泉記号も通じるとは限らない

湯気のイメージがちゃんと通じるのは嬉しいが、その発生源が湯舟か料理かでは大違いである。

温かい料理が出る場所だと勘違いした外国人は、昼食をとりにその記号を目指して行ってみてびっくりだろう。

『地図記号のひみつ』(著:今尾恵介/中央公論新社)

日本人は昔からこの温泉記号にすっかり馴染んでいて、私を含めてまるで全世界で通用するかのように思い込んでいるのかもしれないが、異なる文化をもつ外国人には必ずしも通じないことを知る良いきっかけだった。

もちろん同じ温泉であっても、ヨーロッパなどではたいてい水着をつけて入るし、温泉を飲むのも一般的だ。

循環式の温泉などでこれをやられると一大事だから、近頃の温泉地では「DO NOT DRINK」の表示が目立つのだろう。