(撮影◎本社 奥西義和)
1993年に結成された「OPD(大阪パフォーマンスドール)」のリーダーでタレントの武内由紀子さん。2023年4月にOPDが結成30周年を迎え、11月1日に新曲「ナツカ セツナ」をリリース、11月11日には『OPD 30th × TOWER RECORDS Premium Live〜30年目の夜だから〜』と題したイベントを開催します。プライベートにおいては、不妊治療を経て特別養子縁組制度で長男・長女を迎えて、ママとしても多忙な毎日を過ごしている武内さんが、OPDのことや家族のことなどについて語ってくれました。
(構成=かわむらあみり 撮影=本社 奥西義和)

OPD結成30周年記念ライブ、新曲発表は感無量

OPDの結成30周年記念にライブを開催させていただけることになって、すごくうれしいです。これまで2008年の15周年にも記念ライブを、2018年には25周年の記念トークライブを行いました。

デビュー後は1996年にメンバーの稲葉貴子と古谷文乃がグループを卒業して、メンバーチェンジを行ったこともありましたが、とくに解散したわけではなく。それぞれが個人の活動を始めて、がむしゃらに各自の道を歩んでいたので、自然とグループ活動はお休みになっていったんです。

そんな個々で突き進んでいたメンバーの状況が落ち着いてきて、15周年ライブをしてからは、みんなで会う機会が多くなりました。

「次は30周年やけどなんかやる?」と、誰かしらが言い始めて、今回記念ライブをするにあたって、さらに「新しい曲を1曲作ろう」ということになりました。

稲葉と古谷は以前から「(s)pirit color(ピリットカラー)」というユニットを組んで音楽活動をしてオリジナル曲を作っているので、作曲担当の古谷が「1曲出したら?」と最初は軽いノリで言っていたんです。

ですが、実際に作る際、ファンの方から“ちょっと懐かしくて、切なくて、キュンとするようなワード”をSNSで募集しまして。

結成当時のOPD(写真提供◎武内さん)

それを古谷が組み合わせて曲にしてくれました。昔のOPDは元気で明るい、大阪の女の子というイメージの曲がわりと多かったんですが、30年経って大人になった私たちが歌える、ちょっと懐かしい感じの曲になっています。

27年ぶりに私、稲葉、古谷、上田美穂、中野公美子というOPDで最初に選ばれたCDメンバーでもあり、今回ライブもこの5人で。レコーディングは緊張しましたが、それ以上に同窓会みたいで楽しかったですね。

5人でしょっちゅう会っているので、会うことに対しての懐かしさはないのですが、ジャケット撮影の時は、その雰囲気も全部が懐かしすぎて、青春時代を思い出しました。

自分たちで音楽制作やライブの準備をしているということが、感無量。ジャケットの写真もセルフプロデュースなんですが、完成度高くて(笑)お互い褒め合っています。