40歳で入籍して本格的に不妊治療を開始

舞台の世界で奮闘していた36歳の時に、友人から「彼氏は作れへんの?」と言われて、軽いノリで紹介してもらったのが、今の夫なんです。“7歳年下のパン職人”なんですが、そのワードだけでいい人そうですよね(笑)。

紹介してくれたのは、同じ事務所の女優さんで、彼女の夫と同じパン屋さんで働いていた人。「だいぶん年下なんやけど」と言われましたが、もう結婚はこりごりと思っていましたし、「付き合うだけやから大歓迎」と(笑)。

実際会ってみたら、初対面でも気まずいことは一切なかった。私と友人夫婦がひたすらしゃべってるのを、ただ聞いている。でも退屈な顔ひとつしないで、ふわっとした空気でそこにいたんです。

1回目は全然話せなかったので、次回は2人で会いましたが、居心地がよかったんです。彼は今も、ママ友から「仏様」と呼ばれているくらい(笑)。本当に穏やかで、のんびりした人です。

どのくらいのんびりしているかというと、プロポーズは付き合ってから早めにしてもらったんですが、具体的にいつ婚姻届けを出すか、結婚式をどうするとかいう話になってもゆっくりしているから、途中でもういいやと諦めたくらいに。一緒に住んでいましたが、結婚は好きなタイミングでいいか、となったまま年月が経ちました。

趣味のフラダンスの舞台で

事実婚でもいいと思っていたんですが、年齢的に子どもをどうするのか考えた時、彼も私も「子どもはほしい」と。私の年齢的なこともあって「できちゃった婚でいいか」という感じで妊活をしていましたが、なかなかできませんでした。

事実婚だと体外受精などの高度治療もできないので、タイミング法というものだけに頼っていたんですが、私の40歳の誕生日に改めて「結婚しよう」と言ってくれて…。そこから本格的に、不妊治療をすることになりました。