アイドルを経て結婚、そして舞台の世界に目覚める

OPDは今年結成30周年ですが、デビューからの3年間が一番アイドルとして濃い活動でした。私にとっては20歳から23歳までの期間。アイドル時期は、打ち合わせもなんでも、全部マネージャーさんやスタッフさんが取り仕切ってくれて、言われるままに行動していたんです。

でも、23歳以降、ひとりでタレントとして活動するようになったとたん、自分で判断して自分で動けるようにしないといけなくなって。でもこれが自分に合ってたのか、楽しかったんですよ。

たとえばリポーターのお仕事にしても、現場に行ってディレクターさんと打ち合わせをして、「こういうことはしたくない」「これはやりたい」と自分で意見を言う。ひとりでする仕事ができて、自分で考えて動くようになって、自由になった感覚。

なので、もうアイドルでもないし、28歳で好きな人ができた時は、お仕事をおろそかにしなければという条件で、自然に結婚を選びました。

ただ、まだ若かったんです(苦笑)。結婚してから、舞台女優という新しい世界が広がってしまって…。それまではタレントとして、バラエティ番組やラジオ番組でトークを中心に活動していましたが、29歳で舞台に出会った。

25周年のイベントで(写真提供◎武内さん)

その頃から、「劇団☆新感線」や「そとばこまち」といった関西の小劇団の舞台を観るようになって。私が一番好きだったのは「MOTHER」という、俳優の升毅さんが主催されていた劇団で、その舞台を観たら「こんな世界があるのか!」と衝撃を受けて。

そもそもOPDはテレビ中心ではなく、ステージのアイドルだったので、どちらかというと舞台のパフォーマンスに近いものを感じたんです。そして当時、俳優で劇作家の後藤ひろひとさんが結成されたユニットでの「Piper」の舞台で、初出演で初主演させてもらいました。

なぜ舞台経験のない私を主演にしたのか、後藤さんに聞いたら「できないからよかった」と。1カ月間みっちりと稽古して本番を迎え、本当に楽しかったんです。それからは手当たり次第、劇団をされている方がいたら、「小さい役でも出してください」とお願いして。だんだんと家庭をおろそかにしてしまい、34歳で離婚しました。