この記事の目次
〈症状〉体の片側の異変や激しい頭痛がサイン 〈原因〉高血圧と密接な関係が。くも膜下出血は30代でも 〈治療〉脳は損傷したら回復不可能。早期リハビリが決め手
〈予防〉血圧を管理し脳ドックで検査を

〈予防〉血圧を管理し脳ドックで検査を

予防に一番大事なのは血圧コントロールです。上が130mmHgを超えている方は超えない体を作りましょう。体重が多めの方は、減量で下がります。痩せていて血圧が高い方は、お薬が必要になります。糖尿病や高脂血症の治療と予防という意味でも体重コントロール(身長-100~110)は重要です。動脈硬化が強い方にはLDLC(悪玉コレステロール)が80以下の管理も重要になります。運動の習慣も血圧管理にはプラス。ウォーキングなどの軽い運動で、副交感神経が優位になると、リラックスして血圧が下がります。心地よい時間を過ごすようにしてください。

1日1合程度のお酒はいいと言いますが、量が増えると脱水症状が起こり、動脈硬化があると脳卒中の危険が高まります。1合程度のお酒を飲む時でもあわせて水も飲むようにしましょう。

くも膜下出血をはじめ、家系との関連がある病気ですから、親が脳卒中を経験した場合は、親が病気になった年齢の5年くらい前に脳ドックを受けてはいかがでしょうか。
病態を知れば、予防することは可能です。

 

血圧管理の目標値
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