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快適で心地よい暮らしを探究し続けてきた阿部絢子さん。人生の後半に突入したら、衣食住や人づきあいなどを見直して、残り時間は「自分のために使うべき」と言います(構成=浦上泰栄 イラスト=宮下和)

人生の残り時間を「やりたいこと」に使う

私は、人生の時間は5段階に変化すると考えています。第1期は5~20歳で、生きるための基礎をつくる時。第2期(20~30代)は、社会人として成長する時間。次は、知力や社会での影響力を発揮するハイライト期(40~50代)。そして、私がいる第4期(60~70代)は、人生の最終章である第5期(80代以降)を迎える前の貴重な残り時間です。

子育てや仕事から解放され、「人生の最後にやっておきたいこと」に取り組むなら、心身ともに自由がきく今しかありません。義理のつきあいで時間をムダにし、何も考えず以前と同じ方法で家事をしていたら、時間はあっという間になくなってしまう。

以下に、人生の残り時間を楽しむために私が実践している「家事、習慣、お金、人づきあい」のアイデアをお伝えします。少しでもみなさんの参考になれば幸いです。

 


【人づきあい】おつきあいの頻度を決めておく

時間には限りがあります。誰かれと際限なくつきあっていては、自分の時間を有意義に過ごすことはできません。

とはいえ、友人がせっかく声をかけてくれたのに断りにくい、という人もいるでしょう。ならば、おつきあいの頻度をあらかじめ決めておくのはどうでしょうか。

私の場合、仕事の同僚とは年に2~3回、趣味の友だちとは3ヵ月に1回くらい。こんな感じで大ざっぱに頻度を決めています。

頻繁に誘われても、自分で決めたルールがあるとお断りしやすいですよ。