100年を超える歴史を持ちながら常に進化し続ける「タカラヅカ」。そのなかで各組の生徒たちをまとめ、引っ張っていく存在が「組長」。史上最年少で月組の組長を務めた越乃リュウさんが、宝塚時代の思い出や学び、日常を綴ります。第75回は「上杉謙信」のお話です。
(写真提供◎越乃さん 以下すべて)
(写真提供◎越乃さん 以下すべて)
細部まで忠実に再現された甲冑
鹿児島県薩摩川内市に「甲冑工房丸武」という甲冑を作っている会社があります。
実際に武将たちが戦で着用していた本物の鎧兜の設計どおりに、熟練の職人さんが丹精込めて細部に至るまで忠実に再現しています。
大谷翔平選手のホームラン兜もこちらの会社で作られたものです。
1年前「甲冑工房丸武」さんのホームページを何度も訪れました。
昨年新潟で行った芸能生活30周年のコンサートで、上杉謙信の朗読劇をしました。
そのときに、甲冑か陣羽織を着たいと思い、探し辿り着いたのが丸武さんでした。
素晴らしく高価な甲冑で、私なんぞがお借りできるようなものではとてもとてもありませんでしたが、職人さんの技と、戦国武将たちの個性的な甲冑や兜に興味がわき、何度も訪れて眺めていました。