南仏風ピザに、流行のロゼワインを合わせて
日本ではロゼワイン=甘口というイメージがあるかもしれませんが、数年前からヨーロッパとアメリカで大ブームになっているロゼは、食事に合う辛口です。フランス料理でも寿司でも、肉でも魚介でもサラダでも、幅広い料理に合う親しみやすさがその魅力。それに華やかな色合いが「映(ば)える」からSNS世代にも大人気みたい。
フランス産AOCロゼワインの42%、世界のロゼの約5%を生産しているのが、南仏プロヴァンス。ニース近郊のシャトー・ド・ロムラードの「キュヴェ・マリー・クリスティーヌ プロヴァンス ロゼ」は女性的なフォルムの可愛いボトルですが、中身はなかなかの辛口。これに合わせるおつまみは南仏風のピザ、ピサラディエールにしましょう。
チーズもトマトも使いませんが、炒めた玉ねぎの甘さとアンチョビの塩辛さのコントラストが効いていて、ワインがぐいぐい進みます。フランスでは1994年以降、ロゼが白ワインの消費量を上回りました。そろそろ日本でもロゼブームが本格的になるかな?
一度食べればやみつき! おつまみレシピ
作り方(3〜4人分)
①玉ねぎ1個はスライサーで極薄切りにし、オリーブ油大さじ1を熱したフライパンで薄く色づくまで炒める。水大さじ1を加え、つぶしながら水分を飛ばす。
②ピザクラスト(直径21㎝)1枚に①をむらなく広げ、縦半分に切ったアンチョビ(フィレ)6枚分を格子状にのせる。縦半分に切った黒オリーブ6粒分をのせ、あればローズマリーのやわらかい葉先少々を散らす。
③オーブントースターでクラストの縁が色づくまで焼く。
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