「心を楽にする言葉」と地域ネコの保護活動の写真を組み合わせたSNSの投稿が人気の僧侶、通称ネコ坊主さん。「おひとりさまの天才」であるネコさんたちと、そんな彼らを常にみているネコ坊主さんによる名言集『ネコさんの「心にしみる」おひとりさま名言』が刊行に。今回はそこから、一部抜粋・再編集してご紹介します。おひとりさまをご機嫌で生きるヒントが見つかるかもしれません――
高齢者で幸せと言える人
僧侶としてご高齢者の施設に伺うと、入居者のほとんどは、お連れ合いを亡くされたり、独身を貫いてこられたりしたおひとりさまです。
ただ、気持ちよく介護される方と、残念ながらそうでない方にくっきり分かれるんですよね。
介護の度合いよりも影響を与えること――それはケアされる側が「ありがとう」を言えるかどうか。
ああ、家族やスタッフからあまり心を込めて接してもらわれへんやろなあ……と伝わるタイプは、例外なく感謝の言葉がありません。
やってもらって当たり前だとばかりに、不平不満を並べ立てて怒ってばかり。現役時代は“エラい人”だった男性に特に多い気がします。