世界に約400ある有料水族館のうち、150近くが日本にあるという。フォトグラファー・野辺地ジョージ氏が撮影する数々の被写体・シリーズの中で、最も古いのが水族館であり、少年時代の思い出をたどる「旅」だ。日本人にとっての水族館とは何なのか…写真と文で繙いていく
「フォーチュン水槽番号」で水槽を巡る
6月に、横浜市の中華街にあるチャイナスクエア内の「横浜開運水族館フォーチュンアクアリウム」を訪れた。
中華街大通りを歩いていると、「本当にここに水族館があるの?」とつい思い込んでしまう。でも、ちゃんと看板が見えてきた。(下の写真でその様子が確認できる)
入り口ではタブレットでのくじ引きで決まる数字によって「開運うおみくじ」を引き、それに記載されている金運や縁運などを占う「フォーチュン水槽番号」を88の水槽の中から選んで歩く仕組みになっている。もちろん、自分の番号だけではなく、全ての水槽を堪能できる。