お笑いの仕事だけでなく、女優・エッセイストとしても忙しい毎日を送る青木さん。今回は「元いいとも!出演者として」を綴ります。
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テレビ番組笑っていいとも!
わたしが、お昼12時生放送のテレビ番組『笑っていいとも!』に出させていただいていたのは今から15年以上前のことになる。
あの頃は身体も心も毎日が忙がし過ぎて、何をしているのかよくわからないまま、とにかく休まないように行って全力でやっていたように思うのだが、振り返ってみると、なんて貴重なありがたい経験だったことだろう。
思えば、たぶん小学生の頃からいいともを観ていてた。平日は観られないけど、日曜日の「いいとも増刊号」を観て、テレビの中のスターたちの、本番が終わったあとの肩の力を抜いた声も張らない感じの、あれが好きだった。さんまさんとタモリさんのやりとりとか(あんたはうるさいね〜と、タモリさんが呆れる)、笑福亭鶴瓶師匠が話すタモリさんの話とか(タモリさんが怒らない人なんだというエピソード)が、好きだった。
自分が出られることになって 毎回ピークの緊張感、無我夢中でわけわからん!て感じだったけど、共演者の人たちと話して、ふと息を抜く時間があったことを覚えてる。
『笑っていいとも!』の楽屋って、記憶では一畳くらいのスペースしかなかったように思う。隣の楽屋とはベニア板で仕切られていて、隣室の音が聞こえるどころか、アルタ楽屋階全体の音が聞こえてくる雑多とした感じであったように思う。