隣人にどんなに悩まされても、引っ越しはできず住み続けるしかない─。そんな場合、こちらからつきあいを断つのが、ささやかな抵抗です。佐竹さよ子さん(仮名・宮城県・主婦・50歳)は、衝動的に購入したマンションで、住民とのつきあいに軋轢がうまれたようで――。
20代でマンションを購入
20代の半ばにマンションを買った時は、ほぼ衝動的だったから、その後マンション住民とのおつきあいで軋轢がうまれようとは露も考えなかった。今思えばなんと能天気で無謀な買い物だったかと思う。
ある日、「今度から私も仕事で帰りが遅くなるので」と預かるのを断った途端、彼女の態度が豹変した。
以来、つきあいは最低限の挨拶だけにして距離をおくようにしたのだが、話しかけられればむげにはできない。