「物語」が読みたくて読みたくて…平安時代の文学少女
『源氏物語』にあこがれて、キラキラとしたヲタ活に勤しんだ10代から、大人になるにつれ経験していく、大切な人の死、仕事、結婚、家族などの現実、そして後悔と懺悔の日々を送る晩年までを綴った、菅原孝標女の『更級日記』。この名著を、人気イラストレーター小迎裕美子さんがユーモアたっぷりに描く、『胸はしる 更級日記』より一部を抜粋して紹介します。

今から1000年前の平安時代…

紫式部が書いた、54巻からなる世界最古の長編小説「源氏物語」を、読みたくて読みたくて震える1008年生まれの文学少女がいました。