家と聴診器
イメージ(写真提供◎Photo AC)
身近な人に看護・介護が必要になったとき、みなさんはどこに相談しますか?
総合的な相談先として、主治医の所属機関を問わず、活用できるのが「訪問看護ステーション」です。
その地域に開かれた独立した事業所である「訪問看護ステーション」に、黎明期から関わり、自ら起ち上げた「桂乃貴メンタルヘルスケア・ハートフル訪問看護ステーション中目黒」で、自分自身も看護に当たるのが渡部貴子さん。
自らの経験を元に、介護や看護で困っている方への質問・疑問に答えてもらうのがこの連載です。第9回目は、「身内にいる【おひとりさま】に向けて(2)」についてです。
(構成◎野辺五月)

前回「介護や看護に困ったら【おとなの相談室】8」はこちら

「おひとりさま」で注意したいこと

Q:年老いた兄がいわゆる「おひとりさま」です。最近、体調を崩しがちになっており、今のうちに用意することを話すようになりました。特に注意したいことがあればお教え下さい。

A:おひとりさまで注意したいのは、「急な手術」です。突然の手術や入院で、家を空けるようになる可能性を考えねばなりません。

その際特に問題になるのは「家」の問題です。

持ち家なのか借りているのか、特に持ち家の場合、そのまま入院が長引いたり、亡くなったりしたら空き家になってしまうわけです。