約8割が親と介護に関して話したことがない
SOMPOケア株式会社は、全国の30代~60代の男女各500名を対象に『〈未来の介護〉に関する調査』を実施した。
調査結果によると、約8割が「親と介護に関して話したことがない」と回答。「話したことがある」と回答した30代は1割以下となっており、親の年齢が80代以上と高齢な60代でも6割以上は「話し合っていない」と回答している。親の介護が身近な世代でも、介護について話し合えていない人が多数派という結果となった。
また、親の介護は親子間の問題だけではなく、兄弟姉妹や親族の協力が必要な場合もあるが、両親本人を交えて家族や親族で話し合ったことが「ある」と回答した人はごくわずかで、「話し合っていない」と答えた人は81.1%となっている。
さらに、親をどのように介護する予定かという質問には、全体の6割が「まだ決めていない・わからない」と回答。
それ以外の親の介護方法について一定の見通しが立っている人の中では、老人ホームなどの「介護施設を利用する」が半数を超え、「自宅で介護サービスを利用して介護する」と3割の人が回答。親の介護について、約9割の人は施設や介護サービスなどの利用を希望している結果となった。
回答理由として、施設の利用に関しては「各自の生活をこなすため。また、本人の希望」(大阪府・66 歳女性)、「介護による負担および心労の方が、デメリットがあると考えられるため」(愛媛県・44 歳女性)、「自宅は衛生面、居住性などにおいて不十分だと思うから」(大阪府・51 歳男性)などがあがった。
また、「自宅で介護サービスを利用せずに介護予定」と回答した人の理由では、「親には世話になったため、他人の手を借りずに自分で世話をしたい」(愛知県・64 歳女性)、「サービスを使いたいが本人が拒否している」(北海道・56 歳女性)などがあがった。