片付けても片付けても家族が部屋を散らかし続け、毎日のように「片付けて!」と声をかけている方も多いのではないでしょうか。しかし「家が片付かないのは、あなたが家族に対して『片付けて』と言うからです」と指摘するのは、オンラインの片付けサポートや片付けスクールを運営する、オンライン片付け専門家の伊藤かすみさんです。そこで今回は、伊藤さんの著書『自然と家族が整理しはじめる、魔法の片付けしつもん術』から、一部を抜粋してお届けします。
家の片付けって、誰がするもの?
日本の家庭では、家の片付けはお母さんがするもの。まだまだそういうご家庭も多いのではないでしょうか。夫婦二人がフルタイムで働いていたとしても、家の片付けは奥さんがやっている、という話をよく耳にします。これは、戦後の家長制度、または女性の専業主婦時代の名残りかもしれませんね。
もちろん、ご主人が主に家の片付けをしているご家庭もあることでしょう。ところが中には、ご主人から「君が片付けを上手にできないから、僕がやってあげているんだよ。」と奥さまが言われてしまうケースもあるようです。言われた奥さまとしては、暗に「君が片付けできれば、僕はやらなくてすむのにね」と責められているように感じるといいます。
毎日家族のために食事を作っている奥さんが、「夫がやらないから、私がやってあげているのよ」と夫に対して言う、なんて話はあまり耳にしないと思いませんか?
しかし、「妻が片付けをやらないから、僕がやってあげている」という表現に、「そうなんだ、良いご主人だな」と、とくに違和感を持たない方もいらっしゃいます。ここには、さまざまな価値観が見て取れますね。