(写真提供:Photo AC)
片付けても片付けても家族が部屋を散らかし続け、毎日のように「片付けて!」と声をかけている方も多いのではないでしょうか。しかし「家が片付かないのは、あなたが家族に対して『片付けて』と言うからです」と指摘するのは、オンラインの片付けサポートや片付けスクールを運営する、オンライン片付け専門家の伊藤かすみさんです。そこで今回は、伊藤さんの著書『自然と家族が整理しはじめる、魔法の片付けしつもん術』から、一部を抜粋してお届けします。

片付けられない人が気づいていないポイントとは?

私がオンライン片付けサポートや、片付けスクールをする中で出会った「片付けられない人」には、三つの傾向があります。「片付けられない人」は、ほぼこの三つに当てはまるのですが、残念ながら本人はそのことに気づいていません。片付けができるようになるためにも、ぜひこれらのポイントを知っていただきたいと思います。

(1)片付いた環境で育ってきていない

育ってきた環境が「片付いていない家」だったら、散らかっているのがその人にとっての「いつもの状態」です。なんとなく「片付いていない」と感じてはいても、ではどの状態を目指して家の状態を変えていけばいいのかがわかりません。

なぜなら、片付いた家を知らないから。「片付いた環境が何か」、片付けのゴールやビジョンが思い浮かばないから、片付けられないのです。

(2)片付けの方法を習っていない

たとえば、何かの勉強をするときのことを考えてください。まず説明を聞いて解き方を習ってから、練習問題や応用問題を解けるようにしてきたはずです。けれど、片付けはどうでしょうか。あなたは、今までに片付けの方法を習ったことがありますか?

おそらく、親に教わったり、片付け講座を受講した人でない限り、習ったことはほぼないのではないでしょうか。習うことなしに片付けをしているのは、解き方を習っていないのに、いきなり問題を見て答えを出そうとしているようなもの。やり方を習っていない、知らないからできないのです。

(3)できないことをしようとしている

同じ「家が散らかっている状態」でも、「片付けられるのに片付けていない」のと、「そもそも片付けができないから片付かない」のとでは違います。片付けられない人は、ほとんどが自分は前者だと思っています。できるのにやっていない、やっていないから「やらなくちゃいけない」と自分に発破をかけて、何とかしてやろうとします。

しかし実際のところは、片付けられない人のほとんどが後者です。片付けるにはどうしていけばいいのか、わからないし知らない。知らないから、できない。その「できないこと」を無理にやろうとしているのです。