スピリチュアリストとして、さまざまな角度から読者のお悩みに答え、生きる指針を示してくれる江原啓之さん。現在は熱海に在住し、ていねいな暮らしをしながら日々「生きる上で大切なこと」を発信し続けています。『婦人公論』のリニューアルにあたって始まった新連載「〈幸せぐせ〉を身に着けよう」。第40回は「娘が孫を連れて出戻った。理由は夫の浮気。やり直したいと、その夫が訪ねてきたら」です。
Q 娘が孫を連れて出戻った。理由は夫の浮気。やり直したいと、その夫が訪ねてきたら
A)夫婦で話し合うよう促す
B)親が出る幕ではないので関与しない
娘の結婚は誰のもの?
夫の浮気が原因で、娘が幼い子どもを連れて実家に戻り「離婚する」と言う。夫はやり直したいと平謝り、という状況です。離婚など珍しい話ではないけれど、孫もいるし、できればうまくやってほしいというのが親の本音でしょう。かといって浮気をするような男のもとに娘や孫を帰らせていいのか。親として悩んでいる、というのが今回のテーマです。
大前提としてお伝えしておきたいのは、娘の結婚は娘のもので、親が当事者ではないということ。当たり前のことですが、多くの親が子を案じるあまり、感情移入しすぎて自分のことのようにとらえてしまっているのではないでしょうか。そのことを念頭に置いて、あなたが親ならどうするかを考えてみてください。
幸せぐせは、ずばりBです。一見するとAも二人に任せているようですが、話し合うように促すことすら干渉に値します。娘も子を持つ親であるのですから、過干渉なのです。離婚してほしくないと思うのは親のエゴ。それに、話し合いを促してうまくいかなかったりすれば、「お母さんの言う通りにしたのに、うまくいかなかった」などと、責任転嫁される可能性もないとは限りません。