「朝起きたばかりなのに疲れている」「会社や学校に行くのが憂鬱」といった体調不良に悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。自律神経の名医・順天堂大学医学部の小林弘幸教授いわく、「自律神経を整えれば、自然に体調はよくなっていく」そうで――。そこで、小林教授の著書『毎日の体調がよくなる本 - ちょっとしたことだけど効果的な方法50』から一部引用・再編集し、〈おうちでできる、自律神経を整える健康法〉を当連載にてお届けします。今回のテーマは「笑顔を作ってこまめに鏡でチェック」です。
笑顔を作ってこまめに鏡でチェック
作り笑顔でも効果あり
私は、仕事をしているとき、意識して実践していることがいくつかあります。
そのうちの1つは、患者さんに接するときは笑顔を絶やさないということです。経験的に、医者が笑顔でいたほうが患者さんの治りが早くなると感じてきたからです。
私は朝だけでなく、こまめに鏡で自分の顔をチェックします。鏡を見るときは笑顔を作ります。
なぜなら、作った笑顔でも、幸福物質のセロトニンが分泌されてストレスがやわらぎ、血液の中のリンパ球が活性化して免疫力も高まるからです。
近年の研究で、口角をしっかりと上げた笑顔を作ると、その表情の変化が脳に作用して副交感神経が活発になることもわかっています。