100年を超える歴史を持ちながら常に進化し続ける「タカラヅカ」。そのなかで各組の生徒たちをまとめ、引っ張っていく存在が「組長」。史上最年少で月組の組長を務めた越乃リュウさんが、宝塚時代の思い出や学び、日常を綴ります。第98回は「『米山プリンセス』アンバサダー3年目」のお話です。
(写真提供:越乃さん 以下すべて)
(写真提供:越乃さん 以下すべて)
「米山プリンセス」のアンバサダー
私のこの時期の恒例行事といえば田植えです。
「米山プリンセス」という柏崎市認証米のアンバサダーを務めさせていただき、今年で3年目になります。
プリンセス感0のプリンセスとは程遠い私が、プリンセスのアンバサダーをさせていただいております。
そんな私がお手伝いできることといえば、田植え、稲刈りです。
体力だけは負けません。
米どころ新潟で生まれ、おいしいお米をたくさん食べてきた私が、そのおいしさに衝撃を受けたお米が、柏崎産コシヒカリの最高級品種「米山プリンセス」でした。
このお米は、おいしく安全な米づくりを目指し、市が定めた品質、食味、栽培方法などの厳しい基準をクリアした認証米です。
昨年は31の農家さんが栽培に取り組み、認証者は5者でした。
それでも前年より2者多く認証されました。
それだけ希少なお米です。
土を耕し、苗を植えて、育てて、刈って、乾かして、精米して、農家さんがどんな思いで、どれだけ大切に育てているか。
毎年試行錯誤しながら挑戦し続けている農家さんたちの思いを知るたびに、私も真剣にお米と向き合いたいと思い、毎年ご一緒させていただいています。
恒例の赤い法被と長靴が板についてきた3度目の田植えは、いつもより早い5月1日に行われました。
昨今の米の供給不足からいち早く食卓に届けようと、早植えの実証実験に乗り出しました。
田植えを早め、高温障害を避けることが狙いです。
収穫は8月下旬。
令和の米騒動、米政策の行方を左右する今年の田植えが始まりました。