2025年5月19日の『徹子の部屋』に女優の秋野暢子さんが登場。昨年産まれた初孫との生活や、3年前に食道がんを経験したことで、色々なことにパワフルに挑戦するようになった意識の変化などを語ります。そこで、秋野さんが食道がんの闘病生活を語った『婦人公論』2023年4月号のインタビュー記事を再配信します。
*****
いつも朗らかで健康的な秋野暢子さんが、2022年6月、食道がんと診断された。闘病の様子をブログで発信、前向きな姿が共感を呼んでいる(構成=平林理恵 撮影=宮崎貢司)
*****
いつも朗らかで健康的な秋野暢子さんが、2022年6月、食道がんと診断された。闘病の様子をブログで発信、前向きな姿が共感を呼んでいる(構成=平林理恵 撮影=宮崎貢司)
喉に食べ物が詰まるように
かかりつけのクリニックの紹介で訪れた大学病院。検査を終えて診察室に入ったら、モニターに私の食道の画像が大きく映し出されていました。入り口のところには不自然な膨らみがボコボコと。
「先生、これ、がんですね」
「はい、がんです」
テレビドラマならショックで先生の声すら聞こえなくなるでしょう? でも私は不思議とそうならなかった。なってしまったことを嘆いたってしょうがない。それよりも治すことを考えなくては。
頭の中がカチッと「治療モード」に切り替わり、口をついて出てきたのは、「どうやって治すんですか?」。医師は「ここでは治せないから」と、頭頸部(目の下から鎖骨までの部分)の専門医がいる病院に紹介状を書いてくれました。