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「自律神経」研究の第一人者である順天堂大学の小林弘幸先生。自律神経にとってより良い環境を築くうえで、先生がベストと指摘するスポーツがズバリ「ゴルフ」です。先生いわく、健康はもちろん、美容においてもゴルフが良い影響を与えるそうですがーー。都内でエクササイズスタジオを運営しながら、多様な健康プログラムを開発する平井孝幸さんが探ります。
年齢によって睡眠の質は下がる?
平井:企業の健康経営をサポートしている中で、50代以上の社員の方から「寝ても疲れが取れない」「夜中に何度も目が覚めてしまう」という相談を頻繁に受けます。
年齢を重ねると、睡眠の質はどうしても下がってしまうものなんでしょうか?
小林:確かに、加齢に伴い自律神経のバランスが乱れやすくなったことで、眠りが浅くなる傾向はあります。
ただし、それで“諦める”必要はまったくありません。むしろ生活習慣を少し整えるだけで、睡眠の質は大きく改善できるんです。
平井:その「生活習慣」の中に“ゴルフ”があるわけですね?
小林:その通り。ゴルフというスポーツには「深い眠りを導くスイッチ」がたくさん詰まっているんです。
たとえば最初に注目したいのが“光”ですね。
人間の体内時計は、朝に太陽光を浴びることでリセットされる仕組みになっている。早朝からグリーンに立つことになるゴルフは、自然と自然光をたっぷり浴びることになる。これが夜、自然と眠くなるリズムをつくってくれるわけです。