「断るのが苦手」「強い人につい押しきられてしまう」「期待に応えようと無理をしがち」といったことに悩んでいませんか。「その悩み、人間関係に『線を引く』ができてないからかもしれません」と話すのは、精神科医の藤野智哉先生です。今回は、藤野先生の著書『人間関係に「線を引く」レッスン 人生がラクになる「バウンダリー」の考え方』から「バウンダリー=自分と他者の間にある境界線」を適切に引き、人生を快適にするヒントを一部ご紹介します。
夫婦・パートナーとのバウンダリー
人間関係に「線を引く」といっても、夫婦やパートナーなどの関係性の近い人とのバウンダリーは、難しいものがあります。
たとえば、こんなことはありませんか?
・共働きなのに自分ばかり家事や育児を押しつけられる
・「もっと給料のいい会社に転職したら?」などと仕事に口を出される
・買いたいものがあっても「無駄遣い」と言われる
生活をともにしている以上、「家事に手をかけたくない」「給料で仕事を決めたくない」など、個人がそれぞれ線を引けばOKとはいかないことも多いでしょう。