(写真提供:Photo AC)
「朝起きたばかりなのに疲れている」「会社や学校に行くのが憂鬱」といった体調不良に悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。自律神経の名医・順天堂大学医学部の小林弘幸教授いわく、「自律神経を整えれば、自然に体調はよくなっていく」そうで――。そこで、小林教授の著書『毎日の体調がよくなる本 - ちょっとしたことだけど効果的な方法50』から一部引用・再編集し、〈おうちでできる、自律神経を整える健康法〉を当連載にてお届けします。今回のテーマは「食事で生体リズムの調子を上げる」です。

食事で生体リズムの調子を上げる

時計遺伝子のはたらき

自律神経のバランスをはじめ、体温や血圧、ホルモン分泌、臓器のはたらきなど、体の中のさまざまな機能は1日の中で周期的に変動します。

この生体リズム(概日リズム)が崩れると、自律神経をはじめ、体のいろいろなところが不調になります。

近年の研究で、この体内時計のリズムを作り出すメカニズムがわかってきて、「時計遺伝子」というものの存在が見えてきました。

簡単に言うと、この時計遺伝子がはたらくことで「体内時計」がコントロールされるのです。

体全体の調子を整える1つのポイントは、この時計遺伝子をきちんとはたらかせることです。