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人生100年時代、現役世代を駆け抜けた後はどのように過ごせばいいのでしょうか。精神科医の保坂隆先生いわく、人生後期は無理をせず「ほどほど」をキーワードに過ごすことが大切とのこと。『精神科医が教える 人生を楽しむ ほどほど老後術』より、日常生活を元気で楽しく暮らすための知識をご紹介します。

シニアの夫婦ふたり暮らし

女性を対象に「夫が定年退職して一番嫌だなと感じたのはどんなとき?」というアンケートをとったところ、圧倒的に多かったのが「お昼ごはんを準備しなくてはならないとき」だったそうです。

会社勤めをしていた男性は、毎日ほぼ決まった時間がランチタイムだったので、退職後も、それまでと同じような時間帯に昼食を食べたいと思うのでしょう。

自分で料理をする人なら手がかかりませんが、そうでなければ、「そろそろ昼食に……」と奥さんに頼むことになります。

しかし、一般的な主婦の昼食といえば、簡単なもの。ごはんと味噌汁と残っている食材でササッとすませる人や、パンとサラダと牛乳だけで十分という人も少なくありません。

ところが、夫に出すとなれば、それなりの食事を用意しなくてはいけません。