(写真提供:Photo AC)
「朝起きたばかりなのに疲れている」「会社や学校に行くのが憂鬱」といった体調不良に悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。自律神経の名医・順天堂大学医学部の小林弘幸教授いわく、「自律神経を整えれば、自然に体調はよくなっていく」そうで――。そこで、小林教授の著書『毎日の体調がよくなる本 - ちょっとしたことだけど効果的な方法50』から一部引用・再編集し、〈おうちでできる、自律神経を整える健康法〉を当連載にてお届けします。今回のテーマは「『ぐっすり眠れた』ぐらい寝る」です。

「ぐっすり眠れた」ぐらい寝る

寝すぎもよくない

睡眠時間については、個人差があるので「これがベスト」とは言えないのですが、7時間程度の睡眠が理想的だと示した研究はあります。

かつて米国で大規模な調査をしたところ、1日の睡眠が6.5~7.4時間の人たちの死亡率がもっとも低かったとする結果が出ました。

また、米国マサチューセッツ大学の研究チームが糖尿病患者について調査したところ、発症率がもっとも少なかったのは、やはり約7時間睡眠の人たちでした。

この調査では、睡眠時間が5時間を切ると発症率は2.6倍に上がり、さらに睡眠時間が8時間以上になると3.6倍に増えるという結果も公表されました。睡眠不足だけでなく、寝すぎも体にとってよくなかったのです。