(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
スマホやパソコンが普及した現在では、手で文字を書く機会が減っています。そんななか、書道家の詠月さんは「書くことは祓い清めにもなる」とし、「つらいときも、悲しいときも、自分を癒したり律したり、心を整える手助けになる」と語ります。今回は、詠月さんの著書『「品のいい人」が大切にしている「和」の習慣』から一部を抜粋し、心と身体を整え、内面から輝くためのコツをご紹介します。

「文房四宝」とは

現代では、小学校でも墨汁が主流となり、墨を実際に磨ったことがない子どもたちも増えています。

「文房四宝」という言葉すら、知らないという声もめずらしくありません。

「文房四宝」とは、筆、硯、墨、紙の四つの宝を指します。

精神を磨くための重要な役割も果たし、文人や書道家のアイデンティティーを象徴する存在となりました。