(イラスト◎大野舞)
スピリチュアリストとして、さまざまな角度から読者のお悩みに答え、生きる指針を示してくれる江原啓之さん。現在は熱海に在住し、ていねいな暮らしをしながら日々「生きる上で大切なこと」を発信し続けています。『婦人公論』のリニューアルにあたって始まった新連載「〈幸せぐせ〉を身に着けよう」。第45回は「田舎に住む妹から『親の介護に参加を』と言われたが、遠く離れて住んでいて難しい」です。

Q 田舎に住む妹から「親の介護に参加を」と言われたが、遠く離れて住んでいて難しい

A)自分は金銭面担当と宣言する

B)介護の分担について再度話し合う

姉妹を夫婦に置き換えて

きょうだいのうち、誰かが結婚や就職で親元を遠く離れ、誰かが地元に残るというパターンはよくあること。今回のケースでは、姉は親元を遠く離れた都会で働き、妹は親元近くに住んでいる。年老いた親に介護が必要となり、姉妹で相談。合理的に考えて、金銭的に余裕のある姉が介護費用を負担し、妹が病院の送り迎えや買い物など、生活のサポートを担当する、というのが最初の取り決めだったようです。

ところが、いざ介護が始まると、妹からグチの電話がかかってくるようになりました。「親がデイサービスになかなか行こうとしない」「私の言うことをちゃんと聞いてくれないし、言ってもすぐ忘れる」とイライラが募っている様子。とうとう「お姉ちゃんも、もっと介護に参加して!」とクレームが入りました。しかし「参加して」と言われてもお金は出しているし、遠方に住み仕事もある自分にできることは限られる、というのが悩みです。さて、あなたが姉の立場なら、どうするのが幸せの選択だと思いますか?