(イラスト:なめきみほ)
美容の世界は日進月歩。若い頃に覚えたスキンケアやメイク法などを、何十年も変えずに続けていてはもったいない。大人ならではの美容法を見直してみませんか(イラスト:なめきみほ)

Q. アラは隠したいけれど、厚塗りはイヤ。つやも欲しい。ベースメイクは何を使うべき?

きれいになるためにしているのに、逆効果になっている――。そんな悲しいことが、ときどきベースメイクで起こっています。

シミやくすみを隠したい、明るい肌になりたい、と思うあまり、つい塗りすぎてしまったり、厚塗りするつもりはないのにそう見えてしまうことが、大人の肌ではよく起こるのです。

その原因は、ファンデーションやフェイスパウダーの浮き。肌が乾燥してキメが乱れていたり、そもそも選んでいるものが白すぎたりすると、肌にしっくりなじまず、物理的にも視覚的にも〈メイクをしてます〉感が強調され、残念な印象に。私たちがもっとも避けたい〈オバ肌〉仕上がりになってしまうのです。

大人がベースメイクをする際、とくに重要なのは〈密着感〉です。肌と一体化するようになじんでいれば、「肌そのものがきれい」と見紛うような印象になるからです。

そのためには、カバー力を求めすぎないこと。ほどよい透明感があるものを選べば、多少白めのものを選んでもなじみやすく、時代遅れな印象になりません。