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身近な人に看護・介護が必要になったとき、みなさんはどこに相談しますか?
総合的な相談先として、主治医の所属機関を問わず、活用できるのが「訪問看護ステーション」です。
その地域に開かれた独立した事業所である「訪問看護ステーション」に、黎明期から関わり、自ら起ち上げた「桂乃貴メンタルヘルスケア・ハートフル訪問看護ステーション中目黒」で、自分自身も看護に当たるのが渡部貴子さん。
自らの経験を元に、介護や看護で困っている方への質問・疑問に答えてもらうのがこの連載です。第26回目は、「書くことで癒される!ズボラで出来る「ジャーナリング」のススメ」についてです。
(構成:野辺五月)

前回「おたふく風邪や咽頭炎、コロナにインフルエンザ…感染症に神経質になりすぎて疲れたら「無理に不安を消そうとしないことが大切。体調不良のサインを見極めるには…」」はこちら

まず知ろう!ジャーナリングとは?

今回はQ&Aでこれまで何度か取り上げてきた「言語化」「書いてみて、気持ちを軽くする方法=ジャーナリング」について、まとめてみたいと思います。本格的なやり方は調べれば専門書含めて色々でてきますが、「おとなの相談室流」ということで、なるべく簡単に3ステップで完了するようにアレンジしています。「ズボラで出来るジャーナリング」をぜひ試してください。

ジャーナリングは「書く瞑想」とも言われ、一定時間ありのままの気持ちを書き出すことで思考を整理して、自分の内面を深く理解し、ストレスを軽減する「セルフケア手法」です。

自分の心の不調はどこから来ているのか?どうして気持ちが落ち込むのか?どうすれば不安が和らぐのか?それらを知るために重要な手引きになります。

人は過去のこと・苦しかったことや辛いことに囚われたり、他人と比べてしまったり、将来へのネガティブな流れを考えてしまうと、考えすぎで脳が疲れてしまう特性を持っています。

これはごくごく普通のことです。その思考のぐるぐるを手放して、一瞬一瞬に集中して、無理をせず動けるようになるために、「書き出す」ということはとても重要なのです。紙に文字として書き出すことで、頭の中の雑音を外に追い出すデトックス効果があると考えると、取り組みやすいかもしれません。

「でも、何を書けばいいの?」「ジャーナリングってどうやってやるの?」という初心者のために、ざっくりと3ステップで見ていきましょう。