成宮寛貴さん
8年の時を経て、ABEMAオリジナルドラマ『死ぬほど愛して』で芸能界に復帰した俳優の成宮寛貴さん。繊細な演技で話題を呼んだ。今度は、来年1月から始まる宮本亞門さん演出の舞台『サド侯爵夫人』にサド侯爵夫人・ルネ役で主演する。12年ぶりの舞台出演となる成宮さんに、俳優の仕事への思いや再び表舞台に立つ心境を語ってもらった。(取材・文:婦人公論.jp編集部 油原聡子 撮影:本社・武田裕介)

表現することが好き

<2000年、17歳の時に宮本亞門さんの舞台で俳優デビュー。刑事ドラマ『相棒』で杉下右京(水谷豊)の3代目相棒を演じるなど数々の作品に出演してきた>

2016年に芸能の世界からいったん離れました。

海外で暮らしていた時期は、月に1回オーケストラの演奏を聴きに行ったり、アートを見に美術館に行ったり。オランダにいた時には、家でお花を生けていました。

お花とチーズとパンを買って家に帰るというような「日常」を過ごす中で、「形は変わっても表現することが好きなんだ」とふっと感じることはありました。