画像提供:『哲学なんていらない哲学』(あの:著/KADOKAWA)
2025年9月には自身初となる日本武道館公演を開催。音楽活動にとどまらず、ジャンルの垣根を越えて活躍の幅を広げているアーティスト・あの。デビュー5周年を迎え、いじめられた過去や復讐を原動力とする理由、そしてこれからの決意などを赤裸々に綴った《あの流哲学書》『哲学なんていらない哲学』を発表しました。「当たり前のことを〈当たり前じゃない〉と言うために書きたい。」と書き下ろした本書より、一部を抜粋して紹介します。

小さな傷も命取り

いじめ、虐待、大切な人の喪失、重い過去がないと病まないなんてない。

わかりやすく可哀想じゃないと逃げちゃダメなんてない。

いじめられているわけじゃないから、ここから逃げることは甘えだよなとかなんてない。

虐待を受けていないから、親から逃げたり他の大人に助けを求めるのは違うよななんてない。

病気じゃないから、会社を辞めるは逃げで無責任だよなとかなんてない。

いじめじゃなかったら心は弱らないのか?

いじめじゃなかったら心は痛まないのか?

そんなことない。

わかりやすいもの以外のものからも心は病むし、小さいと思っているその傷が命取りになったりする。