猫の手も借りたい宅配会社
体験しておきたかった業種の1つに宅配便会社がある。流通業界は深刻な人手不足が言われているからだ。その状況が近い将来解決するとは考えづらい。いまだに手作業で行わなくてはいけない業務が多いからだ。そもそも各家庭や企業には人が荷を運ばなくてはならない。この業種にはまだ働くチャンスがあるのではないか。
アマゾンや楽天をはじめ、ネット通販は流通のメインストリームになった。食料も、日用品も、服も、本も、日本では多くの人がネットで購入している。お米や、お酒をはじめとする飲料のような重いものも自宅に届けてくれる。商品や契約によっては、午前に注文したものがその日のうちに届けられるようになった。宅配業者は猫の手も借りたい状況のはず。
そんな時代に、問題が起きた。日本郵便の全国の郵便局3188カ所のうち、75%にあたる2391カ所で、配達員に対し、飲酒の有無などの確認の点呼が適切に行われていなかったことが明らかになった。
「日本郵便が配達員の点呼を適切に行っていなかった問題で、国土交通省は25日、トラックなどおよそ2500台の車両を使った運送事業の許可を取り消しました。また3万台余りの軽自動車を使った事業については早急な対策を求める安全確保命令を出しました」(2025年6月25日「NHK NEWS」より)
国土交通省が監査。虚偽の点呼記録の作成など違反行為を確認。
トラックやバン2500台が使用できなくなることによるダメージは計り知れない。これまで日本郵便が担ってきた宅配分をその他の宅配会社が運ぶことになるかもしれない。売り上げが大幅に増すチャンスとはいえ、それでなくても人手不足のこの業種はさらに深刻な状況になるだろう。猫の手といわずとも年配者の手も借りたい状況になっているのではないか。
宅配会社と聞くと、まずイメージするのは配達スタッフではないだろうか。
街を歩いていると頻繁に出会うし、自宅にも届けてくれるので接触が多い。馴じみがある。しかし、もちろんほかにもたくさんの仕事がある。配達前の倉庫には大量の配達物が届き、荷分けするスタッフも大量にいる。ほぼ24時間稼働している。
求人状況を確認すると、あるわあるわ。短期、長期、日雇い……、毎日労働力を募集している。そのなかの1つ、大手の宅配業者に応募すると、即採用してくれた。時給は1300円。深夜・早朝は1400円。