2025年下半期(7月~12月)に『婦人公論.jp』で大きな反響を得た記事から、今あらためて読み直したい1本をお届けします。(公開日:2025年11月1日)

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101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが綴った、毎日の小さな喜びを大切に、前向きに悔いの残らない時間を過ごす生き方。エッセイ集『101歳。ひとり暮らしの心得』(中央公論新社)から幸せな暮らし方の秘訣を紹介します。

<生きていることが楽しくなる秘訣>

先々を不安に思うより、今を精いっぱい楽しく

「101歳でひとり暮らしなんて、不安じゃありませんか?」と、よく尋ねられます。

もちろん、不安なこともたくさんあります。しかし、人間いつ何があるか分からないのは、家族がいても同じ。ひとりだから、とりわけ不安というわけではありません。

さすがにこの歳になると、人の助けを借りなくてはいけないこともたくさんあります。甥や姪、友人、知人、ご近所の方など、いろいろな方の支えがあってこその今の暮らしです。

「認知症になったらどうしよう」という声も、よく聞きます。私だって、夜寝られないときなど、なにかしら不安になる日がないわけではありません。

しかし次の瞬間、「先のことを思い悩むなんてバカらしい」と、自分の不安を打ち消すようにしています。

(写真:stock.adobe.com)

 

なぜなら、いったん何かに不安を感じだすとどんどん連鎖的に不安が生まれ、気持ちが後ろ向きになるからです。

人間、なるようにしかなりません。どうなるか分からない未来におびえながら暮らすよりも、今を精いっぱい楽しんで、笑いながらすごすほうが、ずっと幸せではないでしょうか。

 

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