天王寺高校 府立/共学/大阪府大阪市阿倍野区
ラグビーを愛する大阪ミナミのトップ校
天王寺高校の前身は、明治29年(1896)に、市南部を代表する中学として設立された大阪府第五尋常中学校である。
最初の入試は第一尋常中学校(現在の北野高校)と合同で行い、受験生の住所によって、市内北部在住者は第一尋常中学校に、南部在住者は第五尋常中学校へと振り分けた。また第一尋常中学校の在籍者についても、南部在住の188名を第五尋常中学校へ転校させた。戦後の新制高等学校への移行によって天王寺高校となり、この際に、夕陽丘女学校と教員・生徒を半分ずつ交換して男女共学になった。
「秀才を誇らず野人を誇る。名門を言わず実力を問う。明朗にして適度に楽しむことを忘れない」を校訓としている。北野高校に対して特色を持たせるための方向性だったようだ。「天高」を略称とする。
「臨海(学校)」という水泳訓練と「林間(学校)」という野外生活体験がある。校舎は、JR天王寺駅から南東に1.4キロ。阿倍野区役所に近い。女子進学校の名門四天王寺高校と混同されることがある。
ラグビーで全国制覇を2度経験しており、近年も強豪ぞろいの大阪府でそこそこの成績を上げている。イギリスの名門パブリックスクール・ハロー校とは、ラグビーの国際親善試合とホームステイを実施したりする関係にあり、国際交流にも熱心だ。
現在の有名な卒業生には、サッカーの日本代表監督をつとめた岡田武史がいる。そのほか、市川雷蔵(俳優。中退)、折口信夫(民俗学者、国文学者)、谷口豊三郎(東洋紡績社長)、町田勝彦(シャープ前社長)、開高健(小説家)、東龍太郎(東京都知事)など。余談だが、東京都知事は関西出身者が多く、とくに兵庫県からは、小池百合子が芦屋市(甲南女子高等学校卒)、石原慎太郎が神戸市、美濃部亮吉も父親が高砂市出身だ。
